康复学报 (Apr 2016)
日本における認知症予防に関する地域活動展開の現状
Abstract
グローバル?エイジングという言葉に象徴されるように、人口の高齢化は世界的現象であり、特に日本や中国等東アジアにおける高齢化は顕著である。高齢化に伴って、認知症患者の数は急激に増加しており、このような背景の中で、どのように認知症予防に働きかけていくかについて、世界中が日本や中国をはじめとした東アジアの認知症対策に注目している。近年、認知症の対応において、長寿国である日本では、国家の戦略として認知症予防に関する施策や地域の予防活動が活発に展開され、認知症予防に関する経験や成果が蓄積しつつある。本稿の目的は、日本における認知症予防に関する地域活動展開の実態や経験の紹介を通して、高齢化が進行しつつある中国の実情に合わせた認知症予防システムの構築に役立つ示唆を得ることである。