Antarctic Record (Aug 1967)
V. Chemical Composition of Lake Waters (Report of the Japanese Summer Parties in Dry Valleys, Victoria Land, 1963-1965)
Abstract
1963年から1965年の間にVictoria LandのDry Valleyにあるいくつかの湖について調査した結果,湖水の化学成分はそれが存在する谷によってそれぞれ特徴があり,化学組成は地域によってかなり異なっていることが判明した.Wright ValleyにあるDon Juan PondおよびLake VandaではCaとClが最も多いが,一つ南隣の谷,Taylor ValleyにあるLake BonneyではMgとCl,次にNaが多く,海に近いLake FryxellではNaとClが最も多く含まれている.その他,さらに南に位置する地域にある湖の多くは淡水湖であった.これらの湖の化学成分を主として報告する.